この記事では、フォートトークで生成AI機能を利用する準備編として、APIキー取得などの前準備と、フォートトークのAPI設定方法について紹介します。
また最後には、API設定のよくある質問も掲載しました。

生成AI機能の各概要は、以下の記事をご覧ください

フォートトークの生成AI機能
フォートトークの生成AI機能(Generative AI)は、コグニティブリサーチラボ独自の知識エンジンとChatGPT(以下GPT)を組み合わせています。
これにより、GPTの大きな問題である嘘の回答や幻覚(ハルシネーション)を正確に認識・修正することができ、また最新の情報も取り入れた回答が得られるといった、他では見られない最先端のものになっています。

生成AI機能を使うための前準備
フォートトークで生成AI機能を使うには、まず以下の前準備をします。
順に説明していきます。(各項目の詳細は「▼」をクリックすると展開します)

もし手っ取り早く試してみたいのであれば、「2. APIキーの取得」まで行えば、ひとまずは使えますにゃ
1. OpenAIのアカウント作成
OpenAIのアカウント作成は以下のように行います。
(クリックで展開します)
OpenAIのアカウント作成方法
登録するメールアドレスを入力し、「Continue」を押します。

登録するパスワードを入力し、「Continue」を押します。

メールが送信され、Verify your email の画面が表示されます。

届いたメールを開き、「Verify email address」を押します。

「First name」に 名 を、「Last name」に 姓 を入力します。

左下の入力欄を押します。

カレンダーが表示されるので、誕生日を選択します。

直後に他のカレンダーが表示された場合は、「リセット」か「完了」を押して閉じます。(どちらでも関係ないようです)

姓名と誕生日を入力したら、「Continue」を押します。

SMSを受け取るスマホの電話番号を入力し、「Send code」を押します。

+81の後ろに、最初の0を省いた番号を入力します。
(例)090-1234-5678 の場合、 9012345678 です。
SMSに認証コード(数字6桁)が送られるので、そのコードを入力します。


次の画面が表示されたらアカウント作成完了です。

2. APIキーの取得
OpenAIのAPI キー取得は、次のようにします。
(クリックで展開します)
OpenAI API キー取得方法
「Create new secret key」を押します。

シークレットキーに付ける任意の名前を入力し、「Create secret key」を押します。

「sk」で始まるAPI keyが表示されるので、コピーしてどこかに保存し、「Done」を押して閉じます。

APIキーはこの時しか表示されません。必ずここでコピーしてください。(忘れた場合は、別のAPIキーを作成してください)
3. Organization IDの取得
アカウントのOrganization ID取得は、次のようにします。
(クリックで展開します)
Organization ID 取得方法
「Organization ID」の部分に、「org」で始まるOrganization IDが表示されます。コピーしてどこかに保存します。

4. クレジットカードの登録
フォートトークの生成AI機能は、OpenAIのAPIキーを無料試用状態でも利用することができます。
ただし、無料試用では一部機能に制限があるため、機能を最大限に活用するには従量課金による利用が推奨されています。
従量課金を行うには、OpenAIのウェブサイトでクレジットカードの登録と課金額の上限設定を行う必要があります。
以下、その方法を紹介します。
(クリックで展開します)
クレジットカードの登録方法
「Set up paid account」を押します。

利用区分を選択します。
個人の場合は「I’m an individual」を、企業の場合は「I’m working on behalf of a company」を選択します。(ここでは前者を選んでいます)

クレジットカード情報を入力し、「Set up payment method」を押します。

<入力例>

クレジットカードの登録が完了すると、「Free trial」の表示が「Pay as you go」に変わります。

以下の課金額の上限設定をし、「Save」を押します。
- ハードリミット(Hard limit)
-
毎月の課金額の上限です。この額に達するとAPIの利用が停止します。
- ソフトリミット(Soft limt)
-
課金額がこの額に達すると、お知らせメールが送信されます。


ハードリミットの初期値は、120ドル(約16,000円)になってますにゃ
5. GPT-4 API Waitliisへの登録
フォートトークの生成AI機能は、GPT-3.5だけでなく、より高度な解析が可能なGPT-4にも対応しています。
ただし、現在GPT-4を利用するには、OpenAIのWaitlistに登録し、順番待ちをする必要があります。
Waitlistへの登録方法は、次のようにします。
(クリックで展開します)
GPT-4 API Waitliisへの登録方法
その下の、GPT-4の利用用途の選択と、具体的な利用法の記入(英語)をし、「Join waitlist」を押します。

登録が完了すると、以下のようなメールが届きます。

GPT-4が利用できるようになるには、招待状の到着を待ちます。(すぐには届きません)
なお、以前にAPIを使用して開発を行った人や、OpenAI Evalでモデルを評価し貢献した人には、優先的に招待状が送られるそうです。
生成AI機能を使うための設定
APIキー取得などの前準備が終わったら、フォートトークのAPI設定をします。
「API設定」の表示
「追加機能 > 生成AIによるコンテンツ変換」を選択します。

「API設定」を選択します。

「API設定」画面が表示されるので、必要な情報を設定していきます。
以下の図の番号順に説明します。

①「API Key」
OpenAIのAPIキーをここに入力します。

赤枠の部分を押すと入力欄が表示されるので、APIキーを入力し、「完了」を押します。

すると「API設定」に戻り、「無効」が「有効」に変わります。

②「API Organization ID」
Organization IDをここに入力します。

赤枠の部分を押すと入力欄が表示されるので、Organizetion IDを入力し、「完了」を押します。

③「API User Type」
APIキーの使用区分をここで選択します。

APIキーを無料試用している場合は「無料試用ユーザー」を、クレジットカード登録済みの場合は「従量課金ユーザー」を選びます。

以下は「User Type」に関するアプリ内の説明です。
従量課金ユーザーと無料試用ユーザーの間には、利用制限に大きな違いがあります。具体的には、Chatモデル(GPT-3.5, GPT-4)を使用する場合、無料試用ユーザーは1分あたりのリクエスト数が3回(3RPM)に制限されています。一方、従量課金ユーザーは1分あたりのリクエスト数が3,500回(3,500RPM)まで利用可能です。ただし、モデルによってはリクエスト数の制限が異なる点をご注意ください。
これらの制限の違いは、コンテンツの変換方法にも影響を及ぼし、適切な設定が重要となります。たとえば、無料試用ユーザーが従量課金ユーザーの設定を適用しようとすると、エラーが発生し、適切な使用ができなくなる可能性があります。逆に、従量課金ユーザーが無料試用ユーザーの設定を適用すると、適切なモデルが活用できず、料金が高くなったり、不要な変換時間が発生したりすることがあります。
そのため、自身の利用状況に合ったプランの選択と設定が重要です。多くのリクエストを送る必要がある場合には従量課金プランの利用が最適となります。適切な設定を行うことで、効率的な利用が可能となります。
④「優先するモデル」
使用する優先モデルをここで選択します。

GPT-4 Waitlist登録後、招待状が届いている場合は「GPT-4」を、そうでない場合は「GPT-3.5」を選びます。

以下は「優先するモデル」に関するアプリ内の説明です。
GPT-4は、承認されたユーザーに提供される先進的なモデルです。ただし、選択したモデルが必ずしも全てのタスクで使用されるわけではないことをご理解ください。特に、前述の無料試用ユーザーの場合、一部の機能(例えば長文要約など)では、リクエストやトークン数が多くなることから、選択したモデル(GPT-4やGPT-3.5など)を適切に利用することが難しくなることがあります。そのような状況では、代わりにDavinciモデルが使用されることがあります。
未承認の状態でGPT-4を選択すると、AIチャットなどの一部の機能が利用できなくなる可能性がありますので、ご注意ください。GPT-4の利用を希望する場合は、GPT-4 APIウェイトリスト(https://openai.com/waitlist/gpt-4-api)にアクセスし、「Join waitlist」ボタンをクリックしてください。承認を受けた後は、設定から優先するモデルをGPT-4に変更することができます。
これらのガイダンスに従うことで、ユーザーの皆様は各種機能を最大限に活用し、効率的に作業を進めることができるでしょう。
API設定が完了すると
以上でAPI設定は完了です。

APIキーが有効になると、以下のように「生成AIによるコンテンツ変換」の全項目が表示され、使えるようになります。




各機能の概要は、以下の記事をご覧ください

API設定の「よくある質問」
APIキーが有効にならない
APIキーを入れても「有効」にならない場合は、APIキーの無料枠を使いきっている可能性が高いです。

APIキーの無料期間は、アカウント作成後3ヶ月間で、5ドル分ですにゃ(アカウント作成時期によっては18ドル)
アカウントの状況は、OpenAIウェブサイトのUsageページから確認できます。

無料枠を使い切っている場合は、クレジットカード登録をすると、APIキーがまた「有効」になります。
従量課金をするには?
従量課金をするには、 OpenAIのページでクレジットカード登録をしてください。
ChatGPT Plusを契約してるのにAPIが使えない
有料のChatGPT PLUS(月20ドル) は、Webのみで使えるサービスです。
APIキーの利用には使えません。

OpenAIサイトで、APIキーの再表示ができない!
APIキーは、OpenAIウェブサイトで作成した時にのみ表示されます。
作成時にコピーをし忘れた場合は、再度APIキーを作成してください。(ペナルティは特にありません)
APIキーを「無効」に戻せない
APIキーを「有効」から「無効」に戻すには、APIキーを削除後「完了」を押します。
ただし、APIキーの削除は、キーボードのデリートキーを使ってください。
キーボード左上の「クリア」で消すと、見た目が消えるだけで、「API設定」画面に帰ると戻ってしまいます。
(これはOrganizetion IDの入力欄も同様です)
